人体の不思議
数週間前から左上の歯が痛みはじめた。
歯肉炎かもしれないと、歯磨きをいつもより念入りにするようにした。
しかし、治るどころか3日前から小走りする振動でかなりズキズキと痛みが増す様になってしまった。
子供の頃のトラウマで、歯科へかかるのが大嫌いでなるべく行きたくなかったが、これ以上重症にならない様に諦めて行く事にした。
歯科で痛みのある場所を告げ、衛生士さんが軽く歯を叩く。
が、痛みは無い。
「その前後の歯も調べて下さい。」と衛生士さんに伝え叩いて調べてもらうも、痛まない。
衛生士さん 「見た目もおかしくないので、レントゲンを撮らせて下さい。」
と仰るので、内部も診てもらった。
歯科医師の説明は、「歯も、歯茎も異常はありません。もしかしたら、この部位の側に、副鼻腔があるのでそちら由来の痛みかもしれませんね。」
と言われ、特に何もされずに歯科を後にした。
ホッとするも、今度は耳鼻科に行く事になった。幸い側に耳鼻科があるのでついでに行ってみた。
耳鼻科医(アスリート)に訳を話すと、レントゲンで副鼻腔の状態を診てもらった。
酷くはないが、軽い炎症がみられるそうなので、しばらく抗生剤を服用することになった。
歯が痛いのに鼻が悪かったとは思いもよらなかったなぁ。
人の体って不思議だな。
そういえば、数年前濡れた床で滑って転び、派手に尾てい骨を打ち付けて整形外科を受診した時の事。
私の腰部レントゲン写真を見た医師が、「えーー!?⤴︎」と奇声を上げた。
相当酷く傷めたんだとおののいていたら、
医師「ちょっと来て来て!」
看護師「どうされましたか、先生」
医師「見てよこれ。ね?」
看護師A「あっ!」
医師「こんなの初めて見た、なあ?尾てい骨が曲がってる!」
私は曲がる程強く打ち付けてしまって、これからの治療を心配していた。
私「あの、そんなに重症なんですか?」
医師「いや、大丈夫、大丈夫。骨自体にダメージは無いから湿布出しときます。それにしても面白いよな。君も来て見てみなさい。」
看護師B「うわー、曲がってますね。」
医師「これは、猫の曲がり尻尾と同じだよな!」
看護師A、B「そうですね、初めて見ました。」
と、医療スタッフどもが私の尾てい骨で盛り上がってたので、なんだか嫌だなと思い、湿布を握りしめ医院を後にした。
人体って色々あって不思議だ。